令和のキャリアを考えるブログ

【MBA生活】グループワークで活躍するために

さて、本日はMBAで避けて通れないグループワークの回し方について書きます。

MBAでは授業にグループワークが多く取り入れられています。

私が通ったシンガポールMBAでは、1科目にほぼ1つグループワークがあります。

必修科目期間中は大学側によって自動的にグループメイトがアサインされますが、選択科目以降は自分たちでグループを組むことになります。

言い換えると、必修科目で働きぶりが悪かった学生は、選択科目で誰からもグループに選んでもらえない事態が発生します。

「優秀で、かつグループ貢献性が高い奴」とグループを組みたがるのは皆一緒。既に現段階で「●●と組みたい」「〇〇とは組みたくない」という話も上がっています。

もちろん大学側もこうした事態は「毎年のこと」として容認(さすがに完全に孤立した場合は調整が入るのかもしれませんが)で、むしろ最初のオリエンテーションで「1~2学期でちゃんと働かないと3学期以降苦労するぞー^^」と言われたものです。

後半で「良い」グループに入るためにも、早い段階でしっかりチーム内で存在感を出しておくことは必要と思います。

経験則ですが、以下にいくつかグループワークで活躍するポイントを記載します。

1:エッジ(強み)を立てる/活かす

実際の仕事(プロジェクト系)でもそうですが、何らかの強みを持っている学生は強いです。
・知識(マーケ、ファイナンス、アカウンティング、生産管理等)
・スキル(エクセル計算が得意、パワポを奇麗に作れる、簡単な回帰分析ができる等)
の両方(あるいはどちらか)で主張できれば、エッジが立つ(=あいつは●●に強いよね、と周りに認識してもらえる)ようになります。
特に、ファイナンス・アカウンティングとエクセルにあまり触れていない方は、基礎でいいので学習しておくとだいぶ違います。一朝一夕で身につかない分野なので、周りから頼られやすくなると思います。

上述に加えて、チーム内で以下の「役割」につく、というのもエッジを立てやすくなると思います。
・ミーティングやろうと言い出す役
・ミーティングの場所を抑える役
・板書役
・議論のまとめ役

逆に、グループワークを回す立場としては、チームメイトのエッジ(強み)を上手く生かす必要があります。
後述しますが皆で集まれる時間は非常に限られているので、スピーディーにこなすためには、
適材適所で得意な人に得意な仕事を任せていかないととても終わりません。

2.時間は厳守/守れない場合は必ず連絡

ミーティングに無断で遅刻、土曜の3時までに各自のパートをフォルダにアップする送る約束なのに、連絡もせず6時まで放置・・
当たり前ですが、これはチームメイトの反感を買います。何人かこれで信頼を無くして、3学期以降のグループ組みに苦戦している人を知っています。
「His/Her products always come at last minute」「He/She worries people too much」とか言われるパターンですね。

例えばインターンの面接等で遅刻・早退は止むを得ないこともありますし、場合によっては資料読み込み等で作業時間が欲しい場合もあると思います。
その場合はSNSか何かで必ず事前連絡を入れたほうがいいです。「無断」は最も危険です。表向きは「No Worries」とか言われても、裏で何を思われているか分かりません。

あとは、これに関連して、実際に話題に出てたんですが、

「俺●〇グループに入れたくない」という友人がいたので、どうして?と訊くと、

「「火曜までにケース各自で読んでこようね」と約束したにも関わらず、全く読んで来なくて、ミーティングの場で「そういえば、そもそもケースのPDFってどこのフォルダにあるんだっけ?」だって。やる気あんのかね?」とのこと。

こういう約束を守れない(守る努力もない)という人も嫌がられます。さすがに日本人はこれに当てはまる人少ないと思いますが念のため…

3.完成度は70%~80%を目指す/とにかく全体にフォーカス

意外と上手くいかないチームでありがちなのが、完璧を目指しすぎるパターン。だらけすぎも禁物ですが、やりすぎも禁物と思います。
例えば20ページのレポートが課される場合、たいてい各自が4~5ページ担当して、最後にくっつけて仕上げるケースが多いのですが、
成績を凄く気にするチームメイトが「A+を目指すわよ!」と言いながら細部にまでダメ出しをしまくる、というチームの場合、
そもそもチームがぎすぎすしやすくなりますし、全体の仕上げにかける時間が少なくなりがちです。

教授は理論等の理解度もそうですが、全体としてのまとまり、分かりやすさ、論旨の一貫性に比重を置いて成績を付けます。
レポート系はくっつけてみると意外と論旨が一貫してなくて「で、結局俺らは何が言いたいんだっけ?」となったり、
英語の書き方がバラバラで非常に読みづらかったりして、仕上げに時間を取られるケースも多いので、
木を見て森を見ずにならないよう、全体と細部のバランスをうまく見ながら進める必要があります。

フィリピンのマニラ国際空港でシンガポール行きの飛行機を待っていますが、羽田やチャンギ国際空港と違ってあまりやることがないので、ブログの続きでも書こうと思います。

前回(と言っても3時間前)の続きとなりますが、グループワークで貢献するための行動編の後半ですね。

4.Face to Faceとオンライン(SNS等)の打合せのバランスを取る

IT化著しいシンガポールの大学では、顔を合わせずとも複数人での打合せが簡単にできます。

Office365は使いたい放題、LINEやWhatsAppで電話やグループチャットも無料で出来ます。
ただし、最初からオンラインツール頼みは非常に危険です。

実例として、1つのケースに6つのQuestionが課されている宿題で、6人がQuestionを1つずつ担当することにしたグループがあります。
一見効率的に見えますが、よく読んでみると問1と問3が関連してたり、問2の回答によって問4の答えが変わったり、なんか問5でA社の強みはコストリーダシップって答えてて、問6では商品差別化が収益の源泉って回答になってて、矛盾してない?となり、

結局まとまらず期限ぎりぎりまで紛糾したとか。

逆に、Face to Faceで長時間ぶっつづけで集まるグループもあります。
全員で10ページの課題を1ページずつ読むところからスタート、議論して、レポートもプロジェクタにパソコンの画面を移しつつ皆で書いて、所要時間6時間、最後は集中力切れてヘトヘトだったとか。(個人的には、打合せは2時間が限界と思います。)


どちらも極端な例ですが、正直、効率的ではありあせん。Face to Faceとオンラインは上手く使い分ける必要があります。

一番効率的なのは、まずFace to Faceの打合せで全体のストーリーライン(Big Picture)を決めてしまって、そこからタスクを割って、オンライン作業に持ち込むやり方と思います。
筆者の主張に賛成か反対か、ポーターのファイブフォースで分析するかコア・コンピタス理論で分析するか、シミュレーション系ならどのパラメータをいじるのか、最終的にどういう結論に落とすのか、最初からチームで統一見解が得られると、その後の作業がすごく楽です。

まぁ、とは言ってもそう上手くはいかないでしょうから、その場合はオンラインよりはFace to Faceで少しの時間でも集まるほうがよいです。
WhatsApp等でのタイピングでの会話は、英語の聞き取りが苦手な人にとっては一定の助けになるのでしょうが、「結局誰がどこまで何について納得しているのか」が分かりづらく、何より相手の顔色が読めないので、誤解が生じやすい気がします。

5.教授や他チームの知恵を参考にする

独りよがりになって、教授の質問の意図を取り違えては元も子もないです。
教授は学生を支援する義務を負っています。SMUでは学期の最後に学生側が教授を評価するCourse Evaluationというのがあり、
その1項目に「教授は生徒の質問等に真摯に回答したか」という項目があるくらいです。
(ちなみにCourse Evaluationはかなり重要視されており、教授の評価は7段階で全て公開されます。評価が低ければ、(場合によるでしょうが)来期の授業から外されることもあるそうです)
行き詰った場合は素直に教授へ聞きに行くほうが、突破口になることが多いです。

また、(もちろん盗作にならない範囲でですが)他チームとの議論で自チームでは気づかなかったことに刮目するきっかけになります。
チームや相手をうまく選びつつ、お互いのメリットになると思ったら思い切って一緒に話し合おう、と切り出してみるのも手と思います。

6.個人攻撃と批判は切り離して考える

日本人はよく「議論慣れしてない」と言われますが、ある程度はそのとおりで、特に面と向かって「No」と言われるのに慣れていないのは事実と思います。
「I strongly disagree!」とはっきり言うことがOKの文化で育った人たちとは、議論がやりづらいと感じるかも知れません。
ただ、彼らはあくまでも自分の「意見」を否定したわけであって、「自分そのもの」を否定したわけではないです。
私も一度、インド人同士が経済学のグループワークで激しすぎる議論をしていて、最後は「殴るぞお前!」とまで言っていたにもかかわらず、
ミーティング終了後にはケロッとしてて、一緒に食事していたのを見て、すげぇなーと思ったことがあります。
激しく否定されても、「傷ついた」「ショック」「嫌われているのかも・・」と思わず、あくまでミーティングの場と割り切って、何事もなかったように接するのが良いと思います。

7.許せる心を持つ

7つのうち、恐らくこれが一番大事と思います。

「こいつ何回遅刻してくんだよ・・しかも謝りもしねぇのかよ」
「おいお前!せっかく俺が奇麗にパワポ作ったのに、いきなりぐちゃぐちゃにしてんじゃねぇぞ!」
「てめぇ5分前に「プランA」で行こうって合意したばっかりじゃねぇかよ、エッセイのドラフト「プランBに同意」ってなってるぞ!」
「私の国では~とか私の経験では~とかどうでもいいんだよ!なんで在庫最適化のシミュレーション組みにお前の国の事情が関係してんだよ!」
「散々仕事押し付けやがって!日本人だからいっつも優しいと思うなよ!このハゲ!!」

こんなことを思ったとしても(笑)文化の違いと思って寛大な心で受け止めてください。
きっと日本人もこう思われているはずです。

「なんで日本人っていっつも時間時間とかプランニングとか言うの?窮屈なんだけど・・」
「日本人ってパッシブアグレッシブね。何考えてるか本当分かんない・・・」
「日本人って礼儀正しすぎて疲れる・・なんでいちいちThank youとか期待するの?」

最後に‥
私が18歳の時、米国の高校に交換留学した際にとある人に言われたのですが、
「There is no right. There is no wrong. It's just different.」
これは本当にいい言葉だなぁとこの年でしみじみと感じます。
人間、自分とは異質なものを「悪い」と評価しがちですが、それは自分の視点だけに立ったもの。
良し悪しではなく「違い」と受け止めることで、物事が前向きに進むことも多いと思います。