令和のキャリアを考えるブログ

【転職支援】銀行→事業会社財務部門への転職(第2回)

前回の更新から少し時間が空いてしまいごめんなさい。

今回は第2回ということで、より実践的な話とすべく実際に私が勤めてきた会社で起こった話に、同職種の転職経験者から見聞きした話を加えます。

 一般的に、中途採用には「配属予定の部門の社員」との面接が組み込まれます。複数社員と人事部が合議し、(ある程度)全員のYesが取れて初めて面接者を役員へ推薦することとなります。

今回は、その合議の場で「不採用」となったポスト銀行員へのフィードバックを紹介します。

 

 1.「面接で「給料は現状維持を希望します」だって・・・無理なんだけど・・」

お気持ちは分かります。ただ、残念ながら、真っ先に面接官の心象を悪くするワードがこれです。

人気下降気味とはいえ、銀行員(少なくともメガバンク〜大手地銀)の給与・待遇は、年齢で横比較すると一般的な事業会社と比較して高いのが現状です。

メインの理由はコスト構造(事業会社と異なり金融は製造原価の発生しないビジネスなので利益を人件費に回しやすい)と思います。あとは、財務部門に限定して言うと、総合職(=営業で利益を稼ぐ人が大半)である銀行とは異なり、あくまでもバックオフィス(=コスト部門)なので人件費等の経費を割いてもらえない事情もあるでしょう。

しかも、親和性のある業務とはいえ異業種・異職種での挑戦・・そんな中で、「給料は現状維持で」と言われると、そんなつもりはなくとも「事業構造の違いも分からないのか」「銀行の論理を押し付けてくる人なのか」という印象を与えます。

 もっとも、転職者優位の市場である最近は、社内規定外扱いで、特別に現状維持の給与を保証する場合もあります。しかし、この場合でも、当初2年間のみ底上げ(2年間で社内昇進できなければ3年目以降はゲタがはずれる)やサインアップボーナス(初年度だけ特別ボーナスで調整)で提示される場合があるので注意が必要です。

また、規定外で採用された人、という情報は出回りますから、必然的に周りの期待値も上がりますし、変な嫉妬を買う場合もあります。

 これは個人の価値観でしかないので、希望年収の伝え方はお任せしますが、前給を引き合いに出すことは巡り巡って自分の首を絞める(=早期のパフォーマンス発揮が求められる)結果となることを念頭に置いてください。

もし、いきなりの戦力化が難しいと思うなら、素直に「御社規定に従います」「現状の年収を下げてでも御社で働きたい」旨を伝えたほうが良いです。個人的に「上手いな」と思った伝え方は、「奥さんと小学生の子ども1人、リビングコストを加味すると最低●●万円必要ですのでそれ以上を希望しますが、後は御社にお任せします」と合理的な最低年収を伝えるやり方でしょうか。

 ちなみに、私や私の周りで見た中で、転職先に上手く馴染み、早期でパフォーマンスを出している人は圧倒的に「年収をしゃがんだ」人が多いです。裏を返せば、しゃがむ勇気を持てる人というのは仕事に本当の自信がある人なのだろうと思います。

 2.上から目線・・気取ってるよね?

次に多いのがこれです。ポスト銀行員は、書類や面接での何気ない一言で「上から目線の人」という印象を与えてしまうことが多いです。

私は以前、「御社のような中小企業であれば色々な仕事を任されると思ったので..」と中小企業をしゃあしゃあと連呼する志望者に出会い、「一応●●業界ではリーディングカンパニーなんだよな、うちは」とイラッとした記憶があります。中小企業、という言い方は銀行内では一般的でしょうが、事業会社内で自社や取引先を指す言葉としてはほぼ使いません。

銀行システム部門出身の志望者で、職務経歴書でベンダーを指して「業者」と表現していた人も書類で落としました。会社に対して、業者という言葉を使うのは侮蔑以外の何物でもなく、事業会社同士のビジネスの場ではあまり使いません。「そういう言葉を業務で不用意に使う人なのかな?」と思ってしまいました。

 「中の人」でいる限り、あまり自覚が持てないとは思いますが、銀行は未だに純血・エリート社会。いい高校、いい大学を出てきた真面目な人が採用されますし、新卒中心、中途も同業からしか採らないので、「同じような価値観、考え方の人」との仕事が中心となります。

一方、事業会社(特に中堅〜ベンチャーレベル)には、多種多様な業界出身、多様なキャリア、考え方の人が多くいます。私も恥ずかしながら、そういった人たちに相手が大卒であることが前提の会話をして、大きな顰蹙を買ってしまったこともあります。

出来れば一度、職務経歴書や面接での応対を銀行員以外の誰かに見てもらって、違和感のある言葉が混じっていないかは確認したほうが良いと思います。(次回へ続く)